経営コンサルタント様 Webサイト制作(リニューアル)
お客様 | 株式会社 山本総研 様 |
業種・職種 | 経営コンサルティング |
制作したもの | Webサイト |
URL | https://yamamoto-ri.co.jp/ |
制作期間 | 約4ヶ月 |
情報セキュリティをベースに、IT・データ活用に強みを持つ経営コンサルティング事務所様のWebサイトを制作いたしました。代表者様はご自身の経験・専門性を活かして、顧客それぞれの身の丈に合った施策を親身に提案しておられます。
設立時に自作でWebサイトを用意したものの、サービスの特性上お客様に内容が伝わりづらいことや、新しいサービス開始に伴ってどのように情報を整理していくべきか、といったところがお悩みとのことでした。
背景
- 情報セキュリティの専門家としての経験・実績をベースに、企業活動における「適切な情報の活用と保護」を核としたITコンサルティングを請け負う。
- 専門知識やリソースの乏しい中小企業をターゲットに、「経営に伴走する丁寧なコンサルティング」を強みとしている。コンサルティング以外にもISPサービスや、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS/PMS)の取得・運用代行、内部統制への対応支援なども行っており、企業の規模や成長フェーズに応じたサービス提供を可能としている。
- これまで医療・福祉業界にターゲットを絞ってきたが、法令や業界ルールの縛りなどでサービス拡大が難しかった。もう少し裾野を広げた顧客にもアピールをしていきたいが、どのように情報を整理すれば伝わるかが難しく悩んでいた。
コンテンツとデザインのポイント
伝わりづらく差別化しづらいサービス内容・・どうやって選ばれるか
初回のヒアリングにあたり、旧サイトと事業内容の資料を見せていただきました。率直な印象は、「むずかしくて、全然わからん・・」というものでした(笑)。IT用語にそれほどアレルギーのないわたしでさえそんな状態だったので、あまりITに明るくない経営者の方には、もっとハードルの高い内容だったのではと思います。
ただ、クライアント様ご自身のご経験もあって、「経営者が抱えるお悩み」の視点は的確だと感じました。顧客の抱える悩みが明確だったので、顧客の立場で
- 興味を持つ
- サービス内容を理解する
- 選ぶ(連絡する)
ためには、どのように情報が提供されると嬉しいかを考えていきました。
興味を持ってもらうには
全体のデザインイメージとして、「経営コンサル」「情報セキュリティの専門家」の堅苦しくて小難しそうな印象を、なるだけ払拭することを心がけました。
- オープンで安心感があり、かつ信頼のおけそうなイメージに。明るい緑とグラデーションをベースにした配色、シンプルなイラスト
- 紹介文などは、短く・端的に・読みやすく。専門用語や過度な修飾語を避け、淡々と、丁寧に
- 情報を詰め込みすぎない。心地よい余白を確保し威圧感を払拭
サービス内容を理解してもらうには
そもそも「コンサルティング」というサービスは決まった形式がなく、具体的に何をどう解決してくれるのかが見えづらいものです。一方で差別化するためには、内容をしっかりと理解してもらう必要があります。なので、サービス内容を説明する部分の情報整理とライティングは特に重点的に取り組みました。
- 提供しているサービスが、どのような構成になっているのかを明確に整理。1ページで一つのサービスを説明するようにし、同じページ内で複数のサービス説明を詰め込まないようにした
- サービスの名前で、その内容がある程度予測できるように。内容を読む前に、それが自分の求めているサービスかどうかが判断できるように、平易な言葉と一般的な名詞をつかったサービス名をご提案
- 各サービスの説明ページの構造を揃え、比較しやすく
↓サービス名の例
選んでもらうには
他のコンサルティングではなく、自社を選んでもらうには何が決め手なのか。個人でコンサルタント事業を行う人は特に、「人として」選ばれることが重要になります。また、「そのコンサルタントは、自分のことをわかってくれるか」と感じられるかどうかもポイントだと考えました。
- 代表者のメッセージ・略歴を丁寧に(かつ読みやすく)紹介
- 各サービスについて、「どのような人をターゲットにしているか」を冒頭に具体的に示す
↓「いつでも頼れるアドバイザーサービス」のページ
↓「情報セキュリティ支援 – ISMS/Pマーク事務局代行サービス」のページ
納品物
専門性の高い事業をされている方は、「全くわからない人にどう伝えればわかってもらえるか」が分からなくて困っている方が多いです。
山本様も例に漏れずという感じではありましたが、数回のヒアリングで感じた物腰の柔らかさや、生い立ちや経験からなる強い当事者意識は、漠然と悩んでいる中小企業の経営者の心強い味方になると確信し、なんとかその魅力を伝えようと奮闘しました。
ワイヤーフレームをご説明したときには「ここまで分かりやすくまとめてくださるとは、感動です!」というお言葉をいただきました。
情報設計には苦労しましたが、「とっつきづらくて難しいことを、相手に分かりやすく伝える」という自信の強みを存分に活かせた案件だったと思います。