ハンドメイド作家様 ロゴデザイン
お客様 | yubiori(ユビオリ) 様 |
業種・職種 | ハンドメイド作家 |
制作したもの | ロゴ |
URL | |
制作期間 | 約10日間 |
趣味で作っていたハンドメイドの刺繍小物などを、オンラインやマルシェ等で販売していきたいという作家さんのブランドロゴを制作いたしました。依頼主様は、娘が赤ちゃんのころから仲良くしてくださっていたママさん。住んでいる場所は離れ離れになってしまいましたが、わたしが独立してデザインの仕事をしていることを覚えていてくださり、連絡してくれたとか。(歓喜!!)
背景
ご依頼は、ロゴデザインと似顔絵の制作でした。ご友人のクラフト作家さんが出店するイベントに参加し、初めて作品を販売するとのこと。作られていたのは主に刺繍の小物で、今まで趣味でやっていたけどご友人の熱烈な誘いもあって「やってみようかな」と思い立ったのだそうです。
ロゴは商品のタグやパッケージ用、似顔絵はSNSアイコンなどに用いるというということでしたが、今回似顔絵の制作はわたしの知人に依頼しました。(これには深い訳があるのですが、その話はまた別途。。)
ロゴデザインの過程
こちらとしては軽い気持ちで「好みのテイストや、イメージがあったら教えてくださいね」とお伝えしておいたところ、ブランド名からコンセプト、その背景にある思いや今後考えている展開まで・・とても具体的に、3画面くらいにわたる超大作のLINEメッセージで示してくださいました。このあたりはデザインをするうえではとても重要で、初回の打ち合わせでいかに引き出すか頭を悩ますところなのですが、お客様の方から先に提示してくれたので助かっちゃいました笑。
というわけで初回の打ち合わせでは、かなり具体的にデザインの方向性を絞り込めそうだなと思い、いただいた言葉を元に「ムードボード」と「ロゴ書体マップ」を事前に作っておきました。
ムードボードとは、デザインのイメージワードが表現された写真やグラフィック、色やテクスチャーなどの素材をコラージュっぽくまとめたもので、デザインの方向性を認識合わせするために作成しています。今回は似顔絵を他の方に依頼するので、イメージの「ずれ」を防ぐためには不可欠でした。打ち合わせでこれを見てもらったところ、「色や雰囲気はどちらも好みだけど、花が多すぎかも」というコメントが。具体的なビジュアルをベースに話をするので、イメージの輪郭がどんどんくっきりとしていきますね。
ロゴ書体マップとは(わたしがたった今考えたネーミングですが笑)、主に文字で構成されたロゴをデザインする場合に、ベースとする書体の選択肢を二次元のマップ上に並べたものです。予めイメージを言葉にしてくださっていたのでかなり振れ幅は狭いですが、これもやはり「なんかイメージと違う」を防ぐためには有効でした。また縦軸横軸のあるマップにしておくことで、「まさにこの書体」というのがなかったとしても、「ココとココの中間くらいが好みかも」と言った感じで絞り込めるのでなかなか使えると思います。
手描きのラフ画を経て、こちら3つの案を提示。結構絞り込まれたテイストの中で、我ながらそこそこ幅のある提案ができたかなと思います。この中では1案と3案を大いに気に入ってくださり(2案は一番短時間で作ったやつ・・見抜かれたかしら汗)「一晩悩んでもいいですか・・・」と言われてしまったので「どーぞどーぞ、大いに悩んでください」と回答しました笑。こういう悩む時間ってとても大切だと思うし、何よりわくわくしますね。(買い物は買う前が、旅行は行く前が一番楽しいみたいな・・)
選んでいただいたのは3案。その後カタカナ表記の部分と、詰めが甘かった部分を少しだけ(いやだいぶ迷走しつつ)調整して納品。商品のパッケージに早速使っていただけるそうです♫
似顔絵の制作
こちらは知人が担当したものなのでわたしのサイトでご紹介するのも気が引けるのですが、とても素敵に仕上げていただきましたのでこっそりご紹介します。フリーランスとして「制作の一部を外部の方に依頼する」ことが初めてだったのですが、今後を見据えると全て自分でやるよりメリットが多いこともあるだろうと考え、今回信頼できる知人にお願いしてみました。
結果としては、お願いして本当によかった。今回は「わたしからの外注」という形で進めたかったので、あえてお客様とは直接コンタクトを取らず、常にわたしが間に入って提案とご要望を中継していました。わたしとしても、「思ってたんと違う」が起こらないように配慮して情報伝達しましたが、期待以上に汲み取ってくれ、お客様にもすごく喜んでいただけました。